しまたけひと「てくてく気仙三十三観音徒歩参り」発売

 梅雨の雨が降り注ぎ、木々の緑がますます色濃くなって参りました。皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます。いつもお世話になっております。

 

 さて、しまたけひとさん作『てくてく気仙三十三観音徒歩参り』が東海新報社より上梓されました。すでに気仙の書店店頭に並んでおりますので、ぜひご購入のほどお願い申し上げます。

 しまさんは、昨年3月に実施した5泊6日の「気仙三十三観音徒歩巡礼」に参加されました。その日々が、漫画となりました。

 

 しまさんとのご縁は、浄土真宗僧侶小笠原さんから『みちのくにみちつくる』(双葉社)を頂いたことから結ばれました。

 

 その本は、登場人物が、遊歩道「みちのく潮風トレイル」を歩きながら、被災地のなかなか進まぬ復興を嘆き、みちのくの美しい自然とふれあい、地元の方々との交流を深めて成長するという物語です。実際にしまさんが歩いた経験を元にして記されています。作者紹介欄には「歩く漫画家」との記載がありました。

 

 私どもは気仙三十三観音霊場を全国に発信し、巡礼ツアーを呼び込みたいと考えておりますが、その手立てはなかなか思いつきません。『みちのくにみちつくる』と出会い、この方ならば、徒歩巡礼に参加してくれるのではないか、徒歩巡礼が漫画になれば、もっと多くの方に知って頂き、観音霊場に足を運んでくれるのではないか、と考えました。

 

 早速、霊場ガイドや活動記録、地図、チラシをお送りしたところ、徒歩巡礼に全日参加してくれるとの連絡を頂きました。とても嬉しく思いました。しまさんはあまり運動をしない日々だそうで、巡礼後半はとてもきつそうでしたが、成満後は、数ヶ月にも感じられるほどの充実した時間だったと喜んでくれました。

 

 それから一年、待ちに待った巡礼漫画が完成しました。単なる巡礼記ではなく、被災地の現状報告でもあり、霊場ガイドでもあり、気仙のスイーツ紹介、同行の方々との心温まるやりとりなど、ぎゅっと凝縮された一冊となりました。気仙の多くの方々にぜひ手にとって故郷を再発見してもらえればと願っています。

 

 気仙に観音参りの輪がますます広がりますように、微力ながら尽力していきたいと思っております。これからもよろしくお願いいたします。

 

 なお、多部数ご注文のいただける方は、直接、東海新報社[0192-27-1000(代)]にお問い合わせください。 

           「祈りの道」気仙三十三観音霊場再興プロジェクト 福田亮雄